オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

代表して人前で話すこと

少し前の都議選の中、I防衛大臣が「自衛隊からも投票をお願いします」と発言し、物議を醸した。この人は、何を代表して人前で話しているか?わからなくなっているのかもしれない。選挙応援であれば、この人が所属しているZim党から応援を依頼され、話しているわけで、それはZim党を代表していることになっても、自衛隊を代表することにはならない。
防衛大臣として予算折衝に当たる時は、防衛省を代表しているのだろうし、おかしなタイミングで南スーダンに行ったことも、この人なりには、それが防衛大臣として適切だと思ったからこそ、取り得た行動なのであろう。
陛下を始めとする皇族の皆様、安倍総理大臣、身近では、自治会長や校長先生などその場を代表して、話をする立場の人はたくさんいらっしゃるし、またそのことが必要な場面も数多くある。結婚式では、未だに主賓挨拶はつきものである。でも、これらの場面でスピーチを行う時、まず自分が何を代表して、その場に立っているのか?これは大前提だろう。
個人的な主義主張を明らかにして良い場面と、政治的に中立な発言が求められる場面は、当然使い分けられなければならないはずだ。SNSの普及で、個人的に自由に発信できる機会が増えている。しかし、SNSは個人による発信であって、団体を代表するものではない。ホームページになると組織体として、発信内容が組織体の目的に沿ったものになるので、個人の思いは、影を潜めていくことが多いだろう。(組織が政治団体であれば話は別だが)
どうもこのあたりの使い分けがうまくできない人がたくさんいて、それが今回の防衛大臣の発言の背景にあるような気がする。