オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

新しくないのに新幹線!2

新という名前を付けても、いつかは古くなり、または新でも何でもなくなってしまう。昔新生党という党が華々しく立ち上がったが、その後の顛末を皆さま覚えていらっしゃるだろうか?政界では、さらに前に新自由クラブというのもあり、これも長続きしなかった。
別に「新」という字を冠する企業体にいちゃもんを付けているのではない。ただ未来において新が新でないように感じられた時の違和感は、どうしてもつきまとってしまう。

日々のアップデートをアッピールし続けることで、新のイメージはある程度保てるかもしれない。新幹線だって、車体の形状が変わり、ずいぶん速くなった。それでも夢の超特急と呼ばれていた頃のようなワクワク感が少ない。信じられないことが起きる驚きが弱いのだ。開通当時、世界でそんな突拍子もないスピードで走る鉄道はなかったし、新幹線の開通で新たな未来が開けた感じがあったと思う。

今ならどういう移動手段が、人々に夢を与え得るだろうか?国際宇宙ステーションを結ぶ超高速エレベーターとか月面探査旅行・・。そもそも高速で移動すること、思いもよらぬ方法で空間を動くことにあまり魅力を感じなくなってはいないか?ライト兄弟が目を輝かせながらフライヤー号を開発した時のドキドキ感が人々の心に残っているのだろうか?
新しい文化は、きっと別の方向に進むのだろう。「より速くより大勢をより安全に」とは違う座標軸というか、パラダイム変換が待ち受けている気がする。例えば「より心地よくよりゆったりと、もちろん安全に」とか・・。四季島やななつ星を始めとして、JRの豪華列車がもてはやされているけれど、そのような鉄道こそ来るべき時代の鉄道形なのかもしれない。乗ったことないのに言うのも変だけれど。