オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

鼓動と音楽 琵琶楽の場合

鼓動と音楽は、シンクロしている。鼓動を音楽にのせる場合があるし、音楽に鼓動が同調していく時もある。アップテンポの音楽は、鼓動が高鳴りテンションが上がるという具合。
琵琶楽の場合、ゆったりした語りがまるで悠久の流れのように続く。拍や拍子という感覚から遠いところにある音楽のような気がしてしまう。
しかし、1月の名流会で、何人かの名人から、前のめりに成るほどの拍の動き、テンポ感を一瞬感じた。さらには裏拍が隠れているのではないかと思われるほどに高揚した歌が舞台から聴こえてきた。客席は当然拍手喝采である。
琵琶楽は、トロトロした眠い音楽ではない。聴衆の心臓が語りに合わせて脈打つようなうねりのある大波のような音楽だったのだ。