オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

権力や富に背を向けて3

では、私が言いたい背の向け方とは何なのか?
権力や富という飴をぶら下げないで、まっさらな状態で自分の将来像を考える環境を整えること。
しかし、このまっさらな状態が難しい。日本はそれなりに権力や富が集中している国いわゆる主要国の一員だから。日本に生まれ、日本で教育を受けて、日本で生活していること自体、富の恩恵をすでに十分に受けているからである。でもそれは今更仕方がない部分があるので、せめてアンテナを高く張り、どんな人々がどこでどんな状況で生活しているか?いつもイマジネーションをたくましくする努力を継続したい。
次は、価値の話。キューバのお医者さん然りだが、何のために働くのか?
高学歴高収入などをありがたく感じている人に、この国のお医者さんの生きがいは、極めて理解しにくいだろう。幸いなことに我が国でも優秀なお医者さんは、自分のミッションとしっかり向き合い拝金主義に陥っていない。これは、手塚治虫が金に関しては亡者であるブラックジャックを反面教師として描いたことと一脈通じる。

背の向け方の事例研究として、参考になるのは過去の人々の生き様である。身近なところで自分の両親、祖父母からスタートしようか?さらに広げてキリスト、ブッダを始めとする宗教開祖・・・富や金に背を向けて、自己実現の人生を歩んできた過去の偉人に学べることは、まだまだたくさんありそうである。