オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

激しさ、動的な造形へに共鳴すること

NHKBSで北斎インパクトという番組を見ていた。美術というものは絵描き残された静的な表現であるのに。どこからか?心が突き動かされるような衝動を感じる作品が北斎には幾つもある。それはほとんど恐ろしいくらいだ。
縄文土偶〜運慶〜北斎岡本太郎と並べてみよう。自然の変化の振れ幅が極めて大きい島国に生きるということは、いつも不安感や不安定さと隣り合わせである。その中で生まれた美術が型破りにバランスが奇妙で、見る人の心のバランスまでも動かし得るのは、実に興味深い。

西洋美術で言えば、動的なミケランジェロと静的なラファエロに例えられるかもしれない。静的であるよりは、動的でありたいななぁと思う。額縁に収まった陳列品であるよりそこから飛び出して人の心を鷲掴みにできるような表現を目指したい。