では、自分は何を塗っているのか? 学校の授業。合唱活動。薩摩琵琶。クレヨンを持ち替えながら、あちこちをちょこちょこと塗っている。まるでカラフルな方がモノクロより楽しいでしょうとでも言うように。
このうち学校の授業は、いずれ塗り終わってしまう。40年塗り続けてきたスペースだが、もうクレヨンが、つまり教員免許の方が切れてしまうのだ。完成ではない。いや完成などありえない作業だったけれど、楽しかったこと、キツかったこと、失敗したこと含めて、本当に長いことやってきた。
では、その代わりに何か始めるか?