オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

未来について、時間について

未来が予測不能であると言う。それはいつだってそうだったわけで、予定調和の中に保障された未来が待っているなんて、ずいぶん甘ったれた話なのだ。
自由・平等の実現を、公教育の普及により達成しようと考えた思想家たちが、フランス革命の頃にいて、近代的な市民の育成という役割を公教育がある時期、担おうと頑張った。日本で例えれば、、戦争直後、現日本国憲法が発布され、GHQの顔色を伺いながらではあっても、戦後民主主義の実現に教師が情熱を傾けた時代がそうだろう。
しかし、そんな高邁な理想は御構い無しに、高等教育を受けていることが、将来高収入を得る近道であると実にシンプルな未来像を描いた大人が多数いた。「学士様なら嫁出そうか?」と、今なら一笑に付されるだろう。

未来が予測不能であることにたじろいでいる大人は、高等教育=未来保障と言う構図が崩れ去っていることに、不安を感じているのかもしれない。