オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

人間らしさって?3

自分が何者なのか?よくわかっていない。
だから時として属性にしがみつく。それを保身と言う。

絶えず変化成長し続けていると言えばカッコいいけれど、要は自分のことを考えれば考えるほどに、自分自身のことがよくわからなくなってしまう。何らかの理があって、その範囲内でコントロールできていればよいのだが、時として一線を越えてしまう。一昔前は青年期までの若年層に顕著だったけれど、今は全世代に言えそうな気がする。

結局、人生とは自分さがしの旅であると定義してしまえば、そうなのかもしれない。でもそのモヤモヤ感を抱えこんでいることが、しんどくなってしまう人がいる。闇の中で完全に迷子になってしまったのだ。
闇に光を注ぐのは、周りにいる人たち。世の中にはこの闇を好む人もいるわけで、一概には言えないけれど、闇に追い込まれた原因が、いじめなど外側にあるならば、早急に原因を取り除かないと取り返しがつかなくなる。

答えがないことにイラついてしまい、とりあえず現在の立ち位置、生活状況の中で思考停止に陥る。エリート官僚や大企業トップの相次ぐ不祥事に思考停止した姿を感じる。自分は、学歴とか社会的なステータスとかに守られているわけでも何でもない。むしろ、責任ある地位にいれば、常に悩み、考え、騙されないように、自分の判断力を研ぎ澄まさなければならないはずだ。

だが、自分が何者か?を見失ってしまった人には、わからないのだろう。江戸末期黒船来航に揺れる徳川幕府の幕閣官僚中枢も似たような状況だっただろう。まあ、勝海舟小栗上野介のような変わりダネに救われた感があるけれど。