オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

こんなことしか教えてこなかった1

ブログは、不特定多数の人が閲覧しているので、今まで本業である学校教員としての話題を避けてきた。もちろん仕事に影響することを避けるためである。
しかし、学校教員になって、すでに40年目となり、40年も続けてきたからこそ感じていることを少しは書いてもいいのではないか?と思い始めた。ほとんどが反省点になるだろうけれど。

ある時、公立高校入試に出される数学の問題を見て驚いた。二次関数の変化量や変化の割合の問題だったと思う。これって、自分も解いていた!じゃん。そう45年いや50年近く問題が変わっていないのだ。
思えば学校教育の内容には昔から変わっていないものがたくさんある。当用漢字、かけ算九九…これだけ社会が目まぐるしく変化しているのに、数十年前と同じ商品を並べて、しかも強制的に売りつけているのだから、すごい!そんなすごい民間企業がどこかにあるだろうか?
それはね。不易と流行・温故知新で、変わらないものなのだよ…と諸先輩方はのたまわれる。
でも、そうかもしれないなと思う前に、その学習内容について必要性を疑ってかかったことがあるのだろうか?学習指導要領に書いてあるから。じゃあ、なぜ学習指導要領に書いてあるのか?それを学ぶことが将来にどう活かせるのか?

親世代、祖父母世代が育った時代と、明らかに違う時代を生きていく子どもたちに、数十年前と同じ教育が必要なのか?私などは、年齢的にはすでに祖父母世代に該当するのかもしれない。私は、電気・ガス・水道・電話が自宅にあるのが、かなり一般的になってきた時代に育っている。テレビや漫画ばかり見ているとバカになると叱られていた気もする。実際どうなったか?確かに大して利口ではなさそうだが。
そんなわけであまり勉強はしないで、大人になってしまった。でもいわゆる勉強を頑張って、私よりはるかに成績が良かった友人が勉強のために費やしていた時間は、やはり膨大だろう。その時間に自分がしょうもないことをつらつら考えていたわけだけど、それはやはり無駄だったと言えるのだろうか?