オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

贈り物という経済のあり方1

1ヶ月くらい前に、上野に縄文展を見に出かけた。ノロノロ牛歩のようにしか進めない人の流れは、時として人と接触し、足を踏みそうになり、出てきた時は疲れ切っていた。
それにしても、この自由奔放な造形は、一体何なのだ!
規格を拒否し同じものは二度と作らない。人の作品に似せたものは作らない覚悟は、大量生産大量消費の時代に生活している私たちには、ほとんど芸術である。岡村太郎が縄文の出土品に芸術性を発見したのも、むべなるかな。
しかし、この時代に貨幣はない。品物の交換は、贈り物的な物々交換で行われていたことを思い出してみよう。物々交換であれば、人と同じものを作っても意味はない。自分なりの精一杯のオリジナリティーが、あの造形に発揮されている気がする。