オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

贈り物という経済のあり方2

話を現代に戻せば、本当は贈り物なのに、お金が介在する場面が往々にしてある。
例えば、音楽。音楽は、歌ったから演奏したからと言って、お金がもらえるような表現ではなかったはず。日本では琵琶法師に発する門つけ芸能、西洋では貴族の館を回っていた吟遊詩人あたりが、音楽で生活の糧を得るハシリだろうか?しかし、声明は仏様への、賛美歌は神様への贈り物や捧げものであったので、そこは未だお金が介在していない。
ベートーヴェンが、自分の創作物がうけたので、ならば創作に値段を付けようとしたのは、大いなる転機であった。
それからおよそ200年。時代は、YouTubeを開けば、無料で大量の音楽を楽しめる時代に変わった。思い出してみたい。もともと音楽は、贈り物だったことを。