オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

異次元の世界、その魅力と魔力

プロレス編2 滞空時間が長い飛び技

空を飛ぶ。宙を舞う。そのカッコよさに説明は要らない。サーカスで空中ブランコがウケ、体操の鉄棒で離れ技が喝采を浴びるのも同じ。ある日、弟はこの空飛ぶレスラーのことを教えてくれた。彼の名はミル・マスカラス。日本にメキシコ流レスリング=ルチャリブレの凄さをアピールしてくれた。(本当のルチャリブレは、空中殺法よりも投げ技主体らしい)とにかく大型レスラーなのに、空を飛んでいる滞空時間が長いのだ。テーマ曲スカイハイも、レスラーの登場曲としては、一番早く定着した曲ではないだろうか?
凄い!と思う技は、極めて短期間のうちに、真似してそれなりに上手くなってしまうのが、日本人の凄いところで、飛び技の使い手が増えるほど、ミル・マスカラスの衝撃は薄れてしまった。派手さを常に求め続けるプロレスの宿命だろう。
そんな中で、ストロングスタイルのはずの新日本プロレスに異色のレスラーが登場する。初代タイガーマスクである。ローリング・ソバットを始め、彼の繰り出す技は、古舘伊知郎によって「四次元プロレス」と言われたが、まさに異次元のプロレスだった。バックボーンとしては、強制帰国する前に、欧州でサミー・リーとして、大変な人気レスラーとしての実績を残しており、あれだけ強さがアピールできるのもある意味当然であった。