オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

はしっこアンサンブル

木村仁は、入学した工業高校に合唱部を作ろうと奔走している青年である。学校の部活ではないけれど、私にも同じような経験が二回ある。一回目はまもなく29歳になろうとしていた33年余り前のこと。その時は戸塚混声合唱団という合唱団を作ろうとしていた。2回目は、ずっと最近のことで2年余り前のこと。港南台アカペラシンガーズを作ろうとしていた。
自分の経験に照らし合わせながら、木村くんの行動を追いかけてみても、彼はなかなかすごい。待っていれば誰か来てくれるという甘い見通しは、彼にはない。誰彼構わず、歌えそうな歌が好きそうな生徒に声をかけまくっている感じだ。しかも、自分自身が歌うというデモンストレーション付きである。漫画の世界とはいえ、これはすごい!
もう一つ、彼は音楽・発声・音響に関して、もの凄く博識である。リーダーたる者絶えず勉強を怠るべきではなく、先んじて必要な情報を集めるべきであろうが、それにしても一般読者には、かなり難解な用語を発している。しかし、それは私のような合唱オタクには、たまらない。
この先、何らかのサクセスストーリーが展開していくのだろうけれど、実に楽しみです。