オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

人間の能力を超える機械1

タブレット端末が教科書に代わり。AIが人間を追い抜いてしまう時代がすぐそこまで来ている。

だけど昔だってあった。本当は人間をサポするために発明された機械が、いつの間にか?人間を追い込んでいることが。

一回目は楽器のピアノ。下手だからひがんでいるのではない。何だか、無理やり人間が機械の持つ巨大な性能に振り回されている気がするのだ。
もともと楽器は、歌のおまけか、気持ちが十分に発散できない時に叩いていたものだ。太鼓系の楽器と笛系の楽器、圧倒的に古いのは、太鼓系だろう。

そのうち楽器は進化し始めて、人間が出せない音域や音色をいともたやすく演奏するようになる。その進化の一つの到達点が、スタインウェイのピアノだろう。一度に出し得る音響は、他の楽器を凌駕し、楽器世界に君臨している。
その何でもできる能力から、まず作曲家が利用し始めた。作曲家は同時に演奏家でもあったので、ピアノの曲をゴマンと書いた。他の楽器に比べて名曲が圧倒的に多いのだ。
だから世の親御様は、子どもたちに音楽的情操を身につけさせたく、ピアノ教室に通わせる。
ピアノと出会ったことで、音楽的な才能を開花させた人は多い。でもそれと同じくらい、ピアノという楽器の前から遠ざかってしまった人もいるのではないだろうか?
ピアノは、凄い楽器である。しかし、所詮は音楽を表現するための一手段でしかないはずなのだ。