オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

多くの人々に必要とされている人3

天皇陛下
日の丸を手に、大声で天皇陛下万歳!と叫ぶほどの皇室崇拝者ではないし、いわゆる国体護持とやらに対して、頑なな意見を持っているわけでもないのですが…。
かなり恐れ多いが、先日の即位の礼に対して、日本人が示した態度を見てそう思う。個人的には先日大嘗宮を見学に行ってきた。乾通りが通れる初日と重なり、大勢の人が詰めかけていたけれど、同時に皇室行事がこれだけの人々の関心を集めていることに、改めて皇室の存在が日本人の心のどこかを照らし続けているような気がした。
政治家、とりわけ総理大臣が情けない時、そうだ!日本には天皇陛下がいらっしゃるじゃないか!と日本人の心の支えになって下さるとても大切な方だと思います。もちろん陛下は政治的な発言を禁じられているのだけど、終戦直前の御前会議で昭和天皇が、外務大臣の意向を支持しなかったとしたら、ポツダム宣言はすんなり受諾されたのか?もっと早くに聖断を下せばよかったじゃないか!という考えも、もちろんあるだろう。でもこの時の天皇の発言が歴史を動かしたのは間違いないことだ。
また戦後GHQ天皇の処遇について、あれやこれや考えあぐねた末、結局象徴天皇制に落ち着いたのはなぜか?今やすっかり定着している感のある象徴天皇制だが、私はその後75年近い歴史を振り返って、賢明な選択だったと思う。