オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

文化の中心

週一ペースで、東京の男声合唱団に通っています。合唱に限らない話でしょうが、日本の、いや少なくとも東日本の文化の中心は、東京だと思います。
それは文化は、人が集まってつくるものだからです。

では反対に人がたくさん集まっていれば、半自動的に成熟した文化が生まれるか?これが難しい。全世界に人口が密集している地域は、中国とかインドとか、いくつもあるけれどそこが世界の文化の中心と言えるか?は疑わしい。
文化は、その土台となる素地があって、且つ何か新しい創造を求めて、人が集まらないと生まれないのかもしれない。

例えば、私が住んでいる横浜。土台となる素地は、海外に開かれた港でしかなかったけれども、この地に多くの人々が、新しい文化を求めて集まった。紆余曲折を経て、今や寒村が国内第2位の都市にのしあがっている。東京の後追いというか、サポート都市の印象が強いけれど、日本全国、世界各地から集う人々を受け入れられる国際色豊かな風土は、横浜ならではだと思う。

しかし、人間自身が、わざわざ移動しなくても、情報のやり取りが可能な時代が、数年前からやって来ている。都市は、これからどんな役割を果たしていけばいいのだろうか?
人が集まらなければできないこと、例えば冒頭の男声合唱なんかもそうだ。人が手づくりでつくりあげる文化は、移動し集合しなければ成立しない。
それは同時に、人間にはできるけれど、AIにはできないことを問われた際の答えと重なっている気がする。