オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

外圧で変わってきた国=おいしいところ取り?の国6 黒船来航→開国、明治維新

軍事力こそが国力と信じ込んでいる政治家は、21世紀の現代でさえ世界中にいる。幕末に東京湾に入り込んできたペリー艦隊は船の数こそ4隻であったが、当時としては世界最強の艦隊であった。江戸幕府周章狼狽の体になったのも無理もない。およそ戦えるはずなどなく、攘夷など始めから不可能だったのだから。

しかし、この時も日本は地の利を得ている。アヘン戦争で中国がどうなったか?事前に情報が入っていたからである。だからインドや中国の二の轍を踏まないで済んだ。さらに優れた外交手腕を発揮したのが、沖縄の琉球王朝である。不慣れなせいで幕末に結んだ条約はお粗末だったが、とにかくものすごい勢いで「富国強兵、殖産興業」の旗印の元に日本は変化する。

確かに鎖国時代が続いたために見たことも聞いたこともない物質文明が怒涛のごとく押し寄せてきた。しかし、それを素早く吸収し、我が国の文化と成し得たのは、江戸時代以来の教育力の高さであったと思う。本当の国力とは、どんな国民が育ってきているか?という教育力なのだ。