色即是空空即是色。
色とは網膜に映る世界の像そのもので、当たり前だがつねに変化し続けているので無常なのだ。世界には目に見えにくいものもあるから、例えば音は、色を付けて音色としたわけなのだ。その像が心に映ると心もリンクして変化する。
この網膜に何かが映る。または聴覚、嗅覚、味覚、触覚によって心が変化する。日々自然なことだけど、ひとたび刺激が制限されると、以前経験した刺激や快楽を欲して、ストレスが溜まってしまう。外出自粛の休日に、似たようなストレスが発生している気がする。
目に映る世の中の現象なんて所詮は空なのだ！と思い込んで仕舞えばストレスも溜まらないだろう。でも大概の場合は、そこまで悟れないわけで、だから迷ってしまうし、イライラが募る。
外出自粛要請によって、突然日本中いや世界中が内面を見つめ直す機会を与えられ修行中あるいは謹慎蟄居状態になったとすれば、この状況を自分に言い訳できるだろうか？
こんなことを書いていること自体、すでに他ならぬ自分が、飽き飽きしているせいかもしれないけど。
このウィルスとの戦いは、長期戦を覚悟していなければならないらしい。頑張りどころなのだ。
