今年のNHK大河は「麒麟がくる」。麒麟に来てほしい!と心底から思える位、コロナウイルスの猛威に怯える日々を送る今の私たちは、平安な日々に待ち焦がれてしまいます。
ところで麒麟は、織田信長が花押として使用していたと伝わりますが、実際当時の日本に最終的な平安をもたらしたのは誰か?それは結局たぬきじじいなど、散々な言われようをされていても、徳川家康でしょう。3月29日の放送では、まだ幼い竹千代(のちの家康)が駿府に人質交換で送られる場面が描かれていました。
家康は、生涯3回、静岡市(当時の駿府)に住んでいる。最初が今回の大河で出てきた今川家の人質時代、二度目が武田勢を駿河から追い、焼け野原になった駿府を再建した時。しかしこの時は秀吉の北条攻めの時に、関東に移されてしまう。最後が大御所として、実質ここで政治をコントロールした時代で、ご存知のように家康は静岡で波乱の生涯を終える。
静岡を選んだのは、様々な理由がありそうだけれど、温暖で食べ物も美味しい土地で、ようやく訪れた平和な時代を満喫したいという気持ちもあったのではなかろうか。そうしているうちに、大坂の豊臣氏がどうしても気になってしまう。言いがかりでも何でもとにかく始末を付けてしまいたかったのでしょう。家康最後の戦、大坂の陣を迎えるのであります。
大坂の人で家康を心よく思わない人がいらっしゃるのは、よくわかります。因縁をつけて攻めてきたようなものですから。まぁ引き換えに二百四十年の平和を獲得したわけで、その評価はどんなものでしょうか?
最後に誤解がないように。私が家康を尊敬しているとか、好きな英雄とかでないです。どちらかと言えば、苦手なタイプです。