音楽的両生類の渇き
皮膚が干からびてしまうと生きていけない両生類と生活の中に音楽がないと心が干からびてしまう音楽人間?、とは、どこか似ている。
中でも私は仲間が集まってナンボの合唱をやっているので、とりわけ渇水感が強い。
音楽を聴いたり、一人で楽器を奏したりすることとは、違う質の潤いが合唱にはあるように思う。一言で言えば、ハーモニーに浸る時間ということになるだろう。温泉に名湯があるように合唱団にも自分の肌に合った心地よく癒されるハーモニーがある。
今、私は二つの合唱グループに所属していて、そのうち港南台アカペラシンガーズは、自営の銭湯?のようなところで、顧客に満足していただける店を目指している。ところがその源泉掛け流しの湯が止まってしまった。どうしよう?
温泉の効能を含んだ入浴剤があるように、合唱団も動画を配信していたり、練習曲の音源やCDがある。しばらくはそれで渇きを癒すしかないのかもしれない。