オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび65

名作を読む35

モーパッサン短編より「山小屋」

外出自粛期間。家にこもる時間は果てしなく長く感じ、また退屈である。だからこのようなエッセイを書き始めてしまった。しかし、南極の越冬隊や極地の観測所に働く人のことを思えば、大したことではないとかもしれない。「山小屋」は.冬に山小屋に残り、留守番をする若者が主人公。極限の環境の中で精神状態に異常をきたしたラストは残酷だ。

その悲惨な様子を、モーパッサンは読者の同情とか憐みとかを誘うようには書かない。ただ淡々と書き進めていくのだ。