不規則連載 タケさんの教育論6
アスリートたち、文化の担い手たちをどこで育てるのか?1
この季節の風物詩とも言える高校野球夏の甲子園が中止となっている。高校野球日本一は、この大会で決まる。今年の三年生の残念な悔しい思いは察して余りある。
だがなぜ、これらの大会は学校単位なのだろうか?そして甲子園に憧れる野球少年たちは、強豪校にこぞって入部する。
サッカーでも他の球技でもチームスポーツは、学校単位で地域代表が選ばれて、全国大会が開催される種目が多い。ただサッカーなどはユースチームがあってユースチームの全国大会がある。もちろん学校は関係がない。
集団で競う種目に、文化系だと合唱、吹奏楽、演劇などがある。これらも出場が学校単位で、それぞれの分野でやはり強豪校があって、大概名物先生がいらっしゃる。
でも、学校を抜きにして、まったく個人レベルでアスリートや演奏家を育てる種目がある。例えば水泳。速くなりたければ学校の冷たくて夏しか泳げないプールではダメで、ひたすらスイミングのプールで泳ぐしかない。楽器系も個人レッスンを重ねて、演奏技術を磨くのが早道であり、そこに学校が介在する余地はほとんどない。ならば学校はなにをする所なのか? (続く)