不規則連載 タケさんの教育論11
教育と行政3
話は、今年いっときニュースを賑わせた9月入学論議。9月入学または始業に変わることで、様々なメリットやデメリットが想定されると考えた挙句、此の意見は元気がなくなってしまった。
私は思う。文科省やら政治家に下駄を預けないで、これを機会に一人ひとりが教育について、語り始めてはどうか?と。
私自身の考えは、カリキュラムをより柔軟にして、集団の中で身につける力と個人で適性能力に応じて獲得していく力を分けて考えてみてはどうか?と思うのです。そして、それぞれにいつまでに(10歳までは2年毎、それからは1年毎とか)どのくらいという大筋の基準を示し、現在までの到達具合がわかるようにする。アセスメントの共有です。もちろん教員はそれぞれの子に応じた支援をする。
休校措置があまりに急であったので、教員は、それぞれの保護者や子どもと話し合っている間もなく休業中たくさんの課題が出されてしまった。まだ未修の課題が出た場合など本当に大変だったと思う。
コロナウィルスで集団になっての教育は、これからも何度も困難な場面を迎えるだろう。いつまでにどのくらいのことを身につけようという目安があれば、それに向けてできる範囲でいいのだから、少しだけやってみればいい。インターネット環境は各家庭によって差があるだろうけれど、Eテレで学習支援番組など組めないのか?NHKも考えていただけないものか。
すでにやってきた第二波や、さらには三波やらがやって来て、またもや休校措置ということになっても、対応できるしなやかで強靭なカリキュラムを準備したいと思うのです。
また平均寿命や働き続ける年齢がどんどん延びているのに、教育期間の延長とか生涯学習に向けた体制づくりに向けた議論が進まないのはおかしい。