オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび130

強欲上等!

朝ドラネタ。中断する前になるが椿姫のアリアの世界を理解するために、音が女給のアルバイトを始めたことがあった。人妻、女給、音楽…様々な生き方にマルチにチャレンジする音は「強欲」と言われてしまう。

椿姫のヴィオレッタは、パリの社交界の高級娼婦だったわけで、夜の社交場に入ってみようというわけだ。実際にはテツオと恋仲のヒロコの複雑な心中から音は本心を伝えられなかったヴィオレッタの気持ちを察することになる。

しかし、それにしてもオペラ歌手やミュージカルの俳優さんは大変である。オペラは極めて難度の高いアリアを歌い切るだけでなく、更に演じなければならない。だいたいの歌手は音楽専門の勉強をしてきたわけで、演劇部分の役作りは一苦労なのではないか?もちろん様々な工夫のしどころでもある。だから、演奏会形式という演技を伴わないオペラ上演があるのだろう。ミュージカルに至っては、さらに踊りが要求される。

私は自分自身が、あれやこれやに手を出しながら歳を重ねてきたので、強欲側に振り分けられてしまいそうだ。でももし本来心血を注ぐべき教員の仕事のみの人生を送ってきたら、どうだったろう?一意専心、一つの道を迷わず突き進むことで極められる世界もあるだろうけど、落ち着きのない注意力散漫な私には、難しかっただろうなぁとも思う。