オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび139

タケさんの日本近代音楽史9 ○賛美歌から唱歌・童謡へ  ~日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)~ ~日本の音楽と西洋音楽の狭間で葛藤し続けた人々~


流行歌。歌が録音されレコードとなり、ラジオから流れてくる音楽をみんなで口ずさんでいた時代がありました。中山晋平は、日本の流行歌作曲家第1号と呼んでいいでしょう。
歌が大好きな中山先生は、唱歌先生と呼ばれ小学校で音楽を教える傍ら、島村抱月の劇団に関わり「カチューシャの歌」や「ゴンドラの歌」を作曲する。やがて教員を辞し、ビクターの専属作曲家になり、次から次へと親しみやすい名曲を生み出すことになるのです。
晋平節の特徴を三つ挙げてみます。一つ目は日本の伝統的な音階の一つであるヨナ抜き音階を多用していることです。そのためとても親しみやすく、どこか懐かしい気がするのです。二つ目は、童謡「兎のダンス」に見られるような跳ねるリズム。ピョンコ節の愛称がありますが、理屈抜きに楽しいです。最後は、元の歌詞にはないはずの合いの手の挿入です。ソレなどの掛け声を入れることで、より拍にのりやすい歌になっています。
中山晋平の師匠は本居長世ですが、師匠が目指していた日本らしさを感じる音楽が、中山晋平によっても作られたのです。

カチューシャの唄 美空ひばりの歌声でどうぞ。

https://youtu.be/xwsHX-PKrOM