オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび142

題して、人生、所詮通り雨。疾風人物伝。

まずは、宗教界から役行者小角。

 

親父(ぼくの父)が、生前この人物に興味を持ったらしく、よく話題に登場した。修験道の開祖である。弟子の鬼がいて、小角にいいように使われていたらしい。

伝説の一つに山と山との間に端を架けようと思いたぅた小角が、神様の一言神が働かないので折檻する。この神様を無理やり働かせようとするのが凄いが、結局は恨まれて、伊豆大島に流刑になってしまう。しかし、小角は海の上を歩いて毎晩富士山に通ったという。若い頃から雲に乗って仙人と遊んでいたというほどだから、その力の程はまったく計り知れない。

島流しになった怪しげな呪術者小角が、信仰の対象となるのは、彼が多くの人を救っているからだと考えてみたい。実際に藤原鎌足の病を治した伝説が残されている。鬼神を従えていたというのも、人々にとって困った存在だった山賊や盗賊を懲らしめたのではないか?

彼の修行法が日本独自の宗教修験道として発展するが、彼が語ったことが教えとして伝授されているというよりは、彼の起こした奇蹟の数々が信仰の対象となっている。一種の超人信仰で、ギリシャの神々にも似たようなスーパーマンが現れることをちょっと思い出した。

信仰対象をキャラ化する取り組みがあり、出生地とされる奈良県御所市茅原の吉祥草寺では、役小角ならぬ役小角奈という萌えキャラ=ゆるキャラがいる!修験道なかなかすごい!