オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび155

スチュアート・シャンカー「落ち着きがない」の正体 を読む

 

まずセルフレグという言葉に出食わす。セルフコントロールという考えでは、なぜうまくいかないのか?それを解き明かすのが本書であります。

セルフコントロールを自己制御と訳すなら、セルフレグは、自己調整。エネルギーが減っているのに、テンションは高まっている場合、調整が効かず、フリーズする。つまりキレたり、テンパったりするわけですね。

エネルギーの源は、もちろん睡眠や食事だけど、ストレスの源は、一人ひとり違う。それを見つけて減らしていくことで、セルフレグがだんだんできるようになるという。つまり一般的な方法論ではないのだ。

理屈としては、脳のど真ん中に、は虫類や旧哺乳類だった頃の名残があり、それを包み込むようにヒトとして獲得した大脳新皮質がその上にあるのが、我々の脳。これらのバランスをとっているのが間脳。少ないエネルギーでテンションが高いと、大脳新皮質の言うことを、ヒトになる前の名残の脳が聞かなくなる。ではどうしましょう?という話なのです。

本書には、多くの事例が出てきます。それはストレスを受けている源が、一人ひとり違うから。そしてよく自分もしくはその人を見つめていかないとそれは見つからないのです。

落ち着きがない人、必読の書だと思えます。