オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび173

セリフのテンポ、語りのテンポ

 

琵琶を語っていて、師匠からよくテンポのことを指導されている。お恥ずかしい話だが、どうもセリフ(語り)のテンポと琵琶のテンポがチグハグらしい。

琵琶は、拍の動きを感じにくい=拍がない?ところがあって、いわゆる何拍子とかはない。けれども劇や映画のセリフと同じで、そこにはちゃんとテンポ感があるのだ。

ほかの邦楽でも似たようなところがあるかもしれないけれど、このテンポ感に聴き手が感情を乗せにくいところが、邦楽を疎遠な表現にしているのかもしれない。

メトロノームや表情記号による指定はない、師匠の指導を仰ぐことはもちろんだけど、聴くことができる範囲で、いろいろな演奏を聴き、テンポを見つけていくしかないのかなぁと感じている。