オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび187

吉岡大祐「ヒマラヤに学校をつくる」を読む

 

ネパールでカースト制度や貧困に喘ぐ人々に出会い、やがて子どもたちのための学校を作ろうと決意する話であります。たった一人のドンキホーテ的若者による荒唐無稽な思いつきに過ぎなかった志だが、熱意はやはり強力な磁力を持って、人を引きつけるのだろう。一歩一歩形になり動き始めていく。

この本には、成功例よりも筆者自身の失敗例や反省の方がたくさん書いてある。その経験を踏まえて、次の一歩をどう踏み出したか?がわかるのだ。この本には魅力的な子どもたちがたくさん登場するけど、敢えて最も惹きつけられる人を一人挙げるとすれば、ヒマラヤ小学校の校長ヤッギャ先生だ。彼の子どもたちを守る姿勢、教育に賭ける情熱は、素晴らしいと思う。筆者の夢が実現した最も大きな力になった人だ、

実は足元に目を向ければ、国内にも環境に喘ぐ子どもたち、自立解決か困難な問題に直面している子どもたちは、たくさんいる。私たちは彼らから目を逸らしてはいけない。なぜなら彼らこそ未来を築く力そのものなのだから。