オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび224

高橋英樹のおもしろ日本史」を読む

 

やりやりの信長より忍耐と我慢の家康の方が演じにくい。負ける勝負をしないから、逃げるのが上手かった宮本武蔵・・・とこんな話が続くわけです。

私が習っている薩摩琵琶にも歴史上の人物が登場する。西郷隆盛織田信長義経に弁慶etc・・高橋英樹さんのように自分が演じる(琵琶の場合は語る)人を調べ抜いて、表現することはとても大切だと感じ入った次第。

本の中には、え〜っ!と思うようなエピソードも出てくる。当初日活でアクション俳優を演じていた高橋さん、きっかけは石原裕次郎のケガと赤木圭一郎の死による代役だったという。有名な指揮者が代役でデビューすることが多い事実に似ている。またどこまで本当か? 怪しいが本の中では「足が短い」ので着物が似合う時代劇を演じるようになったとか。

高橋英樹と言えども、いつも主役や英雄ばかり演じているわけではない。本書の中には中国の覇者毛利氏のご先祖様にあたる毛利季光千姫大坂城から助け出した坂崎出羽守が登場する。また勧進帳で有名な富樫泰家のその後など。たとえ主役ではなくても、高橋英樹さんの興味は尽きることを知らず、深掘りされていく。歴史物語が好きな一人として、楽しく読ませていただきました。