オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび231

斎藤茂太「ゆっくり力」でいい人生を送る を読む

 

本書の最初に登場するのはガンディー。例の塩の行進のことが語られる。そして「善きことはカタツムリの速度で動く」とくる。

作者斎藤茂太さんは通称モタさん。大歌人斎藤茂吉の長男であり、北杜夫のお兄さんである。

本書は見開き二頁毎に全88話が収められている。26番目に貝原益軒の養老訓が引用され「自然を楽しむ」「読書を楽しむ」「人とともに楽しむ」「旅を楽しむ」を勧めている。どれも大袈裟なことを考えなければ、すぐに実行できそうだ。さらにモタさんは「趣味を楽しむ」を付け加えるとよいと言っている。忙しいという字は、心を亡くすと書くが、ゆとりをもつとはどういうことか?そんなに難しいことじゃないんだよとモタさんは話しかけてくれている。

長寿絡みで、長生きする動物を調べてみたら、鯉の花子が270年生きていた記録やニシオンデンザメという北極海に生きるサメが500年以上! 生きることがあると言う。脊椎動物としては最長寿らしい。亀は、万年で有名ですが、やはり推定200年以上という記録がある。いやはやスゴイ。

モタさんの説によれば、鯉が長生きなのはマイペースだからだと言う。あのがっついた口元が好きになれないのだが、生き方は真似して良さそうです。