オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび252

船山隆先生の「武満徹の音楽と自然」を聴く

 

明治学院大学の日本近代音楽館からご案内をいただき、船山隆さんの「武満徹の音楽と自然」をYouTubeにて拝聴しました。

武満徹の生涯を、鎌倉に住んでいた当時から追いかける形で、最晩年までを語って下さった。その中で、どのような環境の中で武満徹の音楽が生まれたのか? を強調して話されていた。多摩湖の湖畔に住んでいた時代、軽井沢近くの御代田の別荘にいた時代など。

とりわけ水面に描く模様や音について。1960年作曲の「水の曲」を聴いてみました。具体音楽なので音の素材は水の音そのものなのだけど、独特の間の取り方や水の響き(音の高さも含めて)の構成は、やはり武満徹ならではの音楽だなぁと感じ入る。

ベートーヴェンは、ウィーン郊外の森によく散策に出かけたと言いますが、武満徹さんも自然に耳を澄ませつつ、創作を続けられたのですね。