日本の歴史とテロ3
若者を洗脳し、一つの正義とやらの実現のために他の立ち位置を否定して、過激な行動へと煽り立てる。そんな人物が少なからずいた。
吉田松陰、北一輝、トロツキー・・・。吉田松陰なくして、明治維新を成し得たのか? と問われると答えに窮してしまうけれど、過激思想のもとに結果多くの血が流れたのは確かではなかろうか? 他の二人についても、言っていることより、その影響下にあった人々の動向が問題。
人々を、若者を、変革へと駆り立てるような理論的なカリスマリーダーが、多分今の日本にはいないし、多くの人々も暴力を伴うような急激な変革を望んではいないように見える。
そして江戸時代の文化文政期のように、享楽的な雰囲気さえ感じる。しかし、やがて訪れる未だ見ぬ変革の胎動が地下で静かに脈を打ち始めているのかもしれない。それがテロという暴力によって表現されることがありませんように。