オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび337

稲田和浩・守田梢路「5人の落語家ぎ語る ザ・前座修業」を読む

 


ボクの本棚に古谷三敏の「寄席芸人伝」が全巻揃って鎮座している。その中に前座を主人公に据えた一話が入っている。噺は上手ではないが、前座仕事に情熱をかける心意気が描かれていた。

本書より心に沁みた言葉抄録。

 


柳家小さん「人間は正直でないといい噺はできない。ずるいやつにはずるい噺しかできない。」

柳家小三治「修業の根本は、人間の手を使い、心を使うことです。」

三遊亭円生「芸は砂の山だ。当人は上がっているつもりで一歩ずつ歩いていても、じつは足元から崩れていっているから、実際には少しも上がっていっちゃいない。」

三遊亭円丈「芸は盗め。教えられて身に付くものなんてたかがしれてる。」「私の人生は、面白いネタを見つけるという宝探しです。」

春風亭昇太「この時代(前座の頃)が、落語の修業でなく落語家としての修業時代」