野並豊「大正浜っ子奮闘記」を読む2
崎陽軒と言えば、売り子さんが真っ赤なユニフォームに身を包み、シウマイ娘と呼ばれている。昭和25年、煙草の宣伝をしていたピース娘にヒントを得た社長は、シウマイ娘を横浜駅の駅等に立てる。その後昭和27年毎日新聞に連載されていた獅子文六の小説「やっさもっさ」にシウマイ娘が登場する。さらには映画化されると、全国的に有名になる。
そして、昭和29年。いよいよお待ちかねシウマイ弁当が登場します。何とシウマイ弁当は私の2年先輩だったのですね。最初の価格は100円!好評を得て現在まで崎陽軒を代表する商品であることはご承知の通り。
横浜駅と言えば、現在は相鉄の事業のおかげで西口の方が賑わっているのですが、さらに昔は海に面している東口がメインだったはず。私が大学に通っていた頃、東口に聳えていたのが、崎陽軒のシウマイショップ。昭和30年に建てられた建物だと本書で知った。今は新しいビルになっているけれど、友人のSと一緒に初めてピータンを食べた思い出があります。当時私はこの店の辛味丼が大好きで、よく食べていました。