オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび413

井上直人・倉内信幸「雑穀入門」を読む

 


日本では弥生時代に稲作が始まったとされるが、ヒエ・アワはそれ以前から栽培され食されていた。縄文人はヒエ・アワを育て食べていたのである。

ヒエの籾摺り・精白のために登場するのが、搗き臼で「ヒエつき節」この工程で歌われたものだろう。単純な繰り返しだが、それなりに力を入る作業から労働歌としての民謡が生まれた。

たかが雑穀、されど雑穀。雑穀類は概して栄養価が高い。キヌアなどは、かつてNASAが21世紀の主要食と呼んだほどだ。世紀が改まって21年、これから栽培量や口にする機会が増えるのだろうか?

我が家も○穀米というバックが台所にある。白米に混ぜて炊くわけだが、これが雑穀の食べ方かなぁ。栄養価が優れていることは本書でも各栄養素ごとに詳しく書かれているが、同時にサプリメントとして偏った摂取をするのではなく、他の食品とのバランスが大事と戒めの言葉も書かれている。何かの食品が健康によいとなると一大ブームになってしまうことへの警鐘のようだ。