横浜に長いこと住んでいるので、大桟橋に停泊中の客船はずいぶん眺めてきました。知人のヨットや釣り船で湾内を巡ったこともあります。夜のノースドックの灯りが綺麗だったことを覚えています。
私の親父も若い頃海に憧れていたようで造船会社で働いていましたし、弟は船舶海洋工学科の出身です。さらに前の曽祖父は、長岡市寺泊から船で交易を試みていたらしい。妻の叔父さんは、船長さんで折に触れて航海の話を聞かせてくれました。それぞれに海洋へのロマンを感じます。
著者は曽祖父に西村捨三がいる。大阪築港の任に当たった方であります。
読んでいるうちに港の近くの学校に勤めていた頃のことを思い出した。この学校は柳原良平さんのお子さんも通われていて、本書にも名前が出てくる。学区に山下町があって、中華街=山下町なわけだし山下公園も学区なのです。まち探検という地域に出て行く学習があるのだけど、子どもたちは甘栗をただでもらえるところとかに詳しく、マリンタワーや氷川丸に小学生であることをいいことに、顔パスで出入りし氷川丸の船長さんと話していた。間もなく私は転勤してしまったが、その時の子たちが、サッカーワールドカップの開会式に現れたのは本当に驚いた!
船や港の話を始めて脱線してしまいました。本の中身はまた次回に。