オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび483

藪中三十二「世界に負けない日本」を読む2

 


外交のニュースは日々流れているけれど、どこを強調するか? によって受け止め方がだいぶ変わってくる。例えば尖閣諸島の近くを中国の船が航行したことは、よくニュースになるが、その向こうの海で行われている油田開発は今どうなっているのか? 筆者は2008年5月の胡錦濤主席との合意を基に話をしているが、現状油田開発の実態は中国側のみが把握しており、日本側は何もわからない。

北方領土竹島にも感じるが、現状が実効支配だからと言って、占有した国の領有権を認めていたら、世界は強いもの勝ち、軍隊を動かしたもの勝ちになってしまう。時間をかけてでも主張し続けていかなければならない外交という作業があると思う。

そして北朝鮮日本海に向かってミサイルを頻繁に撃ち、核開発も世界の声などどこ吹く風で進めているこの国は、東アジアの不安を煽り続けている。周辺国を不安に貶め威嚇することこそが北朝鮮の常套手段なのだから始末が悪い。トランプ前大統領と握手を交わそうが、すぐに手のひらを返してくる。気になるのは、アメリカや中国、そしてお隣の韓国の動向が北朝鮮の動きに影響することはあっても、日本はここ数年北朝鮮に揺さぶりをかけるような外交を展開したことがあったのだろうか?

ロジックを駆使して、言うべきはしっかり言う外交を展開してほしいと願うばかりなのです。