オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび748

仁科邦男西郷隆盛はなぜ犬を連れているのか」を読む1

 


西郷さんが京都にいた頃の話。祇園の茶屋に寅という犬を連れて行く。木戸、山県、伊藤らが芸妓を侍らせて遊興に耽っている中で、西郷さんは犬と鰻飯を食べて、食べ終わったら帰ってしまったという。

廃仏毀釈の嵐が吹き荒れていた頃、西郷さんは犬を連れて地元を回っている。犬は放し飼いが一般的だから、大男が犬をつないで訪ねた記録が残っていれば、西郷さんその人の記録とわかるわけです。廃仏毀釈の影響を現地調査していたのですね。

 


さて西郷さんが連れている犬は、上野公園の西郷像の犬が有名です。この犬がツンと言う名であると一般的には広まっています。しかし、著者によると明治七.八年西郷翁が藤川天神(薩摩川内市)の前田善兵衛から三原隼太の仲介で、貰い受けた犬の名らしい。明治三十一年完成の銅像のモデルになるはずがないと言うのが著者の説。

地元薩摩で狩りを楽しむ西郷の様子は、いずれも威張らず、気さくで、丁寧で、自分からは名乗らない。名乗ればすでに名が知れ渡っていたので、要らぬ気遣いをさせることを避けようとしたのでしょう。

 


西郷さんと言えば、征韓論を主張し政争に敗れ嫌気が差して、鹿児島に帰ったという話になっていますが、実のところは韓国を攻めるのではなく、自分が特命大使として一人で開国するよう談判してくるから、自分にもしものことがあればその時考えればよいというのが西郷さんの主張だったわけで、遣韓論とでも言うべきものでした。むしろその後無断で測量を始め、韓国を挑発して戦端を開いたのは日本側(江華島事件)で、それを西郷さんは恥ずべきことと言っています。

 


明日の投稿に続きます。

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