オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび774

森元斎「アナキズム入門」を読む1

 


鶴見俊輔曰く「アナキズムは、権力による強制なしに人間がたがいに助けあって生きてゆくことを理想とする思想」だそうだ。

 


著者は、大学で准教授をつとめているらしいが、その語り口はその辺の兄ちゃんがタメ口でダチに話しかけているようで、とてもくだけている。まぁ、権威を否定するアナキズムの本なのだから、書き振りに威厳が伴ってはいけないという配慮なのだろう。

 


プルードンの章に、ルイ=ブランが登場する。1848年2月革命の立役者であり、国立作業所を作ったものの、都市の労働者に手厚い政策は、ブルジョワはもとよりのこと、農業従事者にもウケず、労働者の働く環境を整える試みは6月蜂起を経て挫折してしまう。

 


プルードン自身も選挙で当選して、国会に出ている。彼は、われわれ=労働者の意味であり、諸君=ブルジョワ階級と演説し、議会の壇上で彼によって初めて、われわれが階級戦争と呼ぶものが明言され、宣告されたのである。

 


アナキストであり教育者として活躍したフランシスコ=フェレールが出てくる。この人がスペインで始めた「近代学校」の発想は、不登校生徒が蔓延している今の日本にも有効な気がする。中央集権的な教育は個人や地域の特性とは馴染まないのだ。

 


明日の投稿に続きます。

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