雑誌なのか、ＤＶＤなのか、主役がどちらなのか、よくわからない月刊誌が、時折刊行されている。私の書棚に寝そべっている本の中で言えば「世界の車窓から」などが、その範疇に属する。
音楽を聴くこと以外にもローカル線に乗りに行ったり、鉄道写真を撮ったりすることが好きな私だが、当分の間、外国鉄道まで足を伸ばして旅行を楽しむゆとりは、時間的にも経済的にもないので、その代わりにＤＶＤで鉄道旅行をした「つもり」になって我慢しているわけだ。
この「つもり」がＤＶＤでは、かなり重要な感覚で、鉄道旅行に行ったつもり、映画館に行ったつもり、そしてオペラ劇場に行ったつもり・・にどれだけはまることができるかが、ＤＶＤで我慢できるかどうかの境目なのである。
さて、このオペラコレクション１「カルメン」は、９／５の新聞に大きく広告が出ていたので、早速本屋で買ってきた代物だ。このようなシリーズものの雑誌では、第１回目は、価格を下げ（今回は９９０円）、しかも質の高い内容で多くの客を惹きつけるのが常套手段だ。かくいう私も、その値段とウィーン国立歌劇場！指揮がカルロス・クライバー！！ホセがドミンゴ！！！・・という売り文句にのせられて買いに行った口であることを素直に白状する。
