オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび352

名作を読む80 ハーディ作「ウェスト=ポーリー探検記」を読む。 水は私たちの生命線なので、昔から川の流れを巡って、ずいぶんいろいろな争議があったらしい。ことば検定の林先生によれば、Riverはライバルの語源らしい。 話は少年たちが洞窟探検に出かけたと…

オヤジのあくび351

きょういくときょうよう あるファイナンシャルプランナーの書かれた文から教えていただいた言葉。定年後の生活に必要な二つ。 きよういくとは、教育ではなくて今日行く所。きょうようとは、教養ではなくて今日の用事という意味。 家で燃えないゴミ化していて…

オヤジのあくび350

麻生芳伸編「落語百選」を読む3 あたま山 さくらんぼの種を食べたら、頭のてっぺんから木が生えてきた。木を引っこ抜いたら水が溜まって魚が泳ぎ出す。最後はその池に身投げすると言う何ともはやシュールな噺。 「どこかにこういう人っていそうだよね」とい…

オヤジのあくび349

麻生芳伸編「落語百選」を読む2 浮世床 江戸の頃は髪を結っていたから髪結床があったわけで、そこでの人間模様。愉快な人がたくさん登場して噺を盛り上げる。眠っていた半公が起き抜けに語り出す「歌舞伎見物で、女性と良い仲になる話」は、うすうすこれは夢…

オヤジのあくび348

麻生芳伸編「落語百選」を読む1 今までに読んだことがある落語本は、長屋噺、武家噺とかジャンル別になっていて、実際に演者が語る通りに文字に直したもの。林家三平まで出ていて、あの大脱戦ぶりがそのまま記録されている。今回の本は、演者の個性は表に出…

オヤジのあくび347

島田裕巳「神道はなぜ教えがないのか」3 「神は神社に赴いて願いを捧げる人々の思いを受け止めてくれる。でも神のすることはただそれだけで積極的に救ってくれるわけではない。神は救いの手をさしのべてはくれない。」これでは何だか物足りない感じもするが…

オヤジのあくび346

島田裕巳「神道はなぜ教えがないのか」2 世界宗教と言うと、キリスト教やイスラム教が連想される。なぜ世界中に広まったのか? 時にはクリスマスのように土俗の宗教行事を取り込みながら、そして時には魔女狩りのように打ち消していったのである。さて日本の…

オヤジのあくび345

島田裕巳「神道はなぜ教えがないのか」1 何でも疑ってみるところから、好奇心は芽生えることが多い。開祖・宗祖、教義、救済が「ない」神道とは、何なのか? そもそも宗教なのか? この辺りが筆者のスタート位置だと思う。 初めの祭りの場所は岩の上。建築物…

オヤジのあくび344

松濤アクターズギムナジウム監修 「基礎から始める演技トレーニングブック」を読む 初めに「これなら、似たようなことやったことあるなぁ」というストレッチや身体の力を抜き、内部を解放する運動が紹介される。 続いて、体で覚えるの項で「日本舞踊」の動き…

オヤジのあくび343

吉田松陰「留魂録」を読む。 留魂録は牢屋敷で書かれたものだから、いつどのような取り調べがあり、それに対して松陰がどのような考えを持って答えたのか? を綴っている。 実は同じ時期に僅かな期間ではあるが、別の部屋に橋本左内がいた。けれど二人が邂逅…

オヤジのあくび342

立川談志「現代落語論」を読む2 「教わったとおりに演じるという段階を経てから、はじめて自分のできない技術をカバーし、自分の得意な技術を加え、特徴を生かし、ギャグを入れ、場合によっては人物の性格を変え、落げまで変えてみるくらいの演出力が必要で…

オヤジのあくび341

立川談志「現代落語論」を読む1 1965年12月6日が第一版第一刷で、今手にとっているのは2011年の12月7日第二版第二刷、それだけで、この本が多くの読者を得てきたことを思わせる。 笑わないのが、いい客だ! と談志師匠は言う「笑いを求めてくるから笑わせて…

オヤジのあくび340

さだまさし「まほろばの国で 終章」を読む。 毎日新聞の連載コラムをまとめた本なのだけど、戦争の愚かさ、とりわけ今世紀初頭のイラク戦争に対する痛烈な批判が原稿を埋め尽くしている。そう。サッダーム・フセインを超悪役に仕立て上げ(もちろん彼の悪行の…

オヤジのあくび339

さだまさしとゆかいな仲間たち「うらさだ」を読む 話を盛る。その場を面白くするために大袈裟に喋る。この本に出てくるエピソードの多くが、まるで話を盛っているかのようだ。けれど相手はあの「さだまさし!」。少し引き算しても、半分以上は本当の話なんだ…

オヤジのあくび338

藤田紀昭「パラリンピックの楽しみ方」を読む。 パラリンピックの起源は、第二次世界大戦後、グットマン博士によりイギリスのストーク・マンデヒル病院で脊髄損傷患者に行われていたリハビリだと語られる。リハビリに競技の要素を取り込むことによって、明ら…

オヤジのあくび337

稲田和浩・守田梢路「5人の落語家ぎ語る ザ・前座修業」を読む ボクの本棚に古谷三敏の「寄席芸人伝」が全巻揃って鎮座している。その中に前座を主人公に据えた一話が入っている。噺は上手ではないが、前座仕事に情熱をかける心意気が描かれていた。 本書よ…