オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび397

成長目標とか補助分配だけじゃなくて、まず再建1 経済指標を中心に社会の動向を見ようとすると、お金・資産がどれだけ動いたか? が注目される。けれどもそれが一種の拝金主義に陥った理由になっていないだろうか? 手元にお金がなければ何も始められないで…

オヤジのあくび396

笠嶋忠幸「書を味わう」を読む2 くずし字の読み方について、本書は解説をつけてくれている。筆者が書いた軌跡を辿るとわかりやすいと。筆順を追って繋がり方を見ていくのが良いと。繋がり方は次の字へ連続していることがよくあるので、そこがポイントらしい…

オヤジのあくび395

笠嶋忠幸「書を味わう」を読む1 元々文字は象形なのだから、絵は文字のご先祖さまのような存在かもしれない。絵画化した文字遊びや文に添えられた絵を前半では紹介している。文字とはかくあるべしという書き方的な堅い考えから読者を解きはなそうとしている…

オヤジのあくび394

青島広志「作曲家の発想術」を読む 青島広志作曲による演奏を初めて聴いたのは、母校横浜国立大学グリークラブによる「ギルガメシュ叙事詩」だった。なかなかすごい演奏で当時は後輩たちの演奏に感心したものだ。その後著者は教育音楽という雑誌の付録楽譜に…

オヤジのあくび393

ショーペンハウアー「読書について」 私たちが本を読む場合、もっとも大切なのは、読まずにすますコツだ。いつの時代も大衆に大受けする本には、だからこそ手を出さないのがコツである。 似たようなことは音楽にも当てはまる気がする。商業的に成功を収めた…

オヤジのあくび392

ショーペンハウエアー「自分の頭で考える」を読む 「本を読むとは自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。たえず本を読んでいると、他人の考えがどんどん流れこんでくる。・・・自分の頭で考える人にとってマイナスにしかならない。」いやはや、したり顔…

オヤジのあくび391

音楽授業のキモ、それはリズム。 心臓が動いていない人はいない。私たちはいつも心臓の拍動を内に秘めている。内なる拍動から外に向けたリズムへ! 拍動は、バウンドするリズムなんだから、拍と拍の間に音楽がある。日本の宴会手拍子と西洋の指揮者が感じる…

オヤジのあくび390

藤木幸夫「みなとのせがれ」を読む2 港の仕事が大きく変化する時がやって来た。コンテナ輸送のスタートであります。今までは重い貨物を人手をかけて運んでいたものが、巨大なクレーンがとって変わるのだから、労働者・会社経営者にとっては大事件だった。結…

オヤジのあくび389

藤木幸夫「みなとのせがれ」を読む1 話はファミリーヒストリー的に父である藤木孝太郎、さらには祖父や祖母の出自から始まる。横浜で活躍した人の多くが何かを求めてこの地にやって来たように、藤木さんのルーツも淡路島であり、福井県でありました。 港湾労…

オヤジのあくび388

納富信留「プラトン」を読む2 正しいとか、美しいとか、善いとか、現実とは違う次元で離れて存在する。それがプラトンの言うイデア。著者はそれは理想主義や彼岸主義とかではなく、プラトン哲学の現実そのものを見据える破壊力だと言う。イデアについては、…

オヤジのあくび387

納富信留「プラトン」を読む1 「とりあえずこういうことにしておこうか?」そのように言い聞かせないと先に進めないことが、沢山ある。古代ギリシアの人々だってそれは同じでしょう。ところがそこへ「あなたと思っていることは、本当にそれが確かなことなの…

オヤジのあくび386

現役世代? に居候していたい欲 「持て余すほどの、自分で自由に使える時間があったらいい!」日々仕事に追われているとそのような願望に駆られることがある。けれど実際に勤め人を辞めてしまうと、本当に時間を持て余してしまう人がいるようだ。 何年か前の…

オヤジのあくび385

フェリチタス・ムーへ「シュタイナー学校の音楽の授業」を読む2 音・音楽との出会いをどのようにセッティングするか。著者はとても計画的にかつ慎重に用意する。音階、言葉、リズム、音と身体の動きをリンクさせる学習、イメージを豊かにするファンタジーを…

オヤジのあくび384

フェリチタス・ムーへ「シュタイナー学校の音楽の授業」を読む1 直接的には形を捉える事が困難な「熱・光・音・電気」を形而上学の世界から引っ張り出してきたのは、物理学の功績であろう。しかし、それら物理現象が数式で表しにくい人の心や脳にどういう影…

オヤジのあくび383

高秀秀信「元気都市ヨコハマを創る」を読む2 夜景の美しさを売りにしている街は多いけど、2022年現在、横浜の夜景は多くのテレビ局が背景映像として使っているし、時計でもある観覧車やヨットの帆の形をしたインターコンチネンタルホテルがランドマークタワ…