オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ピアニスト辻井伸行が描き出す世界 3

ピアニストのイメージと言うと、どんな人が連想されるだろう。「気むずかしくて神経質そうな人」とか「自分に厳しい孤高の人」とかを思い浮かべる人もいるだろう。そんな人が、ベートーベンのソナタをしかめっ面をして弾くと、何だか恐れ多いような、とても…

ピアニスト辻井伸行が描き出す世界 2

彼の演奏に接する一番手っ取り早い方法は、HPにアクセスし、CDに収められた演奏のさわりだけを視聴することだが、むろんそれだけでは、演奏している曲の全体像はつかめない。次なる方法はCDを買い求めることで、例に漏れず私も「debut」を購入し…

ピアニスト辻井伸行が描き出す世界  1

ピアノは「楽器の王様」である。それも童話に出てくる王様のように、かなりわがままで横暴なところがある王様なのだ。彼は何にをしたって構わないのである。ピアノに出せない音なんてないのだから。ほとんどの楽器が、一度には一つの音しか出せないのに対し…

祝!横浜開港150周年! 5

ゆずが歌う「未来」 横浜開港50周年記念の「横浜市歌」100周年の「歓喜の港」と話が進み、ようやく150周年の今年にたどり着いた。今年の開国博のテーマソングは、人気デュオゆずが歌う「未来」である。 今回の歌に、横浜という地名は現れない。海、…

祝!横浜開港150周年! 4

開港100年 歓喜の港 高木東六作曲によるこの曲は、残念ながら前述の「横浜市歌」のように広く愛唱された形跡がない。今回、開港150年に際し、横浜にちなんだ歌はないのかと探していた方が、あたかも倉庫の奥底に眠っていた骨董品を開くように、見つけ…

祝!横浜開港150周年! 3

開港50年 100年前にできた横浜市歌作曲は、南能衛 1909年当時東京音楽学校助教授である。南能衛の曲として伝わる曲には、文部省唱歌で「村の鍛冶屋」や「村祭り」がある。 ただし、文部省唱歌については、作曲者・作詞者を特定することが困難であり…

祝!横浜開港150周年! 2

港ができる前の横浜って? 筆者は、横浜市に住み、横浜市に勤務している。横浜市という日本を代表する巨大な都市が「開港」というきっかけ抜きにしては、今ほどに成立発展することは、あり得なかったのは、まったくたしかなことだろう。 横浜市の子ども達は…

祝!横浜開港150周年! 1

今を去ること20年前、現在の横浜はみなとみらい地区で、バブル景気を味方につけてド派手なイベントが開かれていた。その名も、YES 横浜博。開港130年、市制100年を記念して開かれたこの博覧会は、地方博としては破格の規模で開催された。場内には…