オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2024-01-01から1年間の記事一覧

オヤジのあくび644

佐藤智恵「ハーバードでいちばん人気の国・日本」を斜め読みする。 ボクは本書で金剛組という世界最古の会社を知った。578年に聖徳太子が招聘した宮大工が創業したと言う。何と1446年も続いている! 株価の激しい値動きを眺めていると、その時代時代でニーズ…

オヤジのあくび643

岡村道雄「縄文の列島文化」を読む 今も昔も日本独自の文化がある。何と三万年も前に日本独自の石器が使われていた。刃部を研磨した石器でナイフのように動物を狩る際に用いたらしい。 ところで私たちが資料で学んだ竪穴式住居のイメージは屋根が茅でふかれ…

オヤジのあくび642

村井康彦「出雲と大和ー古代国家と原像をたずねて」を読む2 本書に吉備国の桃太郎伝説が登場する。桃太郎は大和朝廷から派遣された吉備津彦命のことであり、鬼は吉備国で鉄生産に従事していた百済の人々だというのだ。何とかして吉備国の経済力を弱めたい朝…

オヤジのあくび641

村井康彦「出雲と大和ー古代国家と原像をたずねて」を読む1 奈良盆地に三輪山という山があり、麓に大神神社がある。御神体が山そのものという古代の自然崇拝を受け継いでいる。ところが祀られている神様は大国主命なのです。なぜ出雲大社の神様が奈良盆地の…

オヤジのあくび640

関裕二「縄文の新常識を知れば日本の謎が解ける」を読む 一般に社会で学ぶ対象を「人・もの・こと」と言うけれど、その中でも歴史は、文書・記録を元にした過去を学ぶことだから、縄文を始め文字を持たなかった文化は、その様子を手繰り寄せることが難しい。…

オヤジのあくび639

椎名誠「漂流者は何を食べていたか」を読む この本のネタは、生きて戻った人による漂流記。残念だが帰還を果たせなかった漂流者のことはわからない。それを生きて戻れたのは知恵や技術があったからだと、またはクルーのチームワークがよかったからだと決めつ…

オヤジのあくび638

高野秀行「間違う力」を読む2 「ラクをするためには努力を惜しまない」で、早大探検部の幹事長になった話が出てくる。(早稲田ではサークルの部長やリーダーのことを幹事長とと呼ぶらしい。ただの幹事だっていいのに)。リーダーを経験することは、メリットが…

オヤジのあくび637

高野秀行「間違う力」を読む1 ジョン万次郎と著者が違うのは、万次郎は漂流の末、アメリカの船に救助され、そこから運命を切り拓いていくのですが、著者は初めから人が訪れないような地域に自ら進んで出向いているのです。当然危険なわけですが、行ってみな…

オヤジのあくび636

永国淳哉編「ジョン万次郎」を読む2 万次郎が捕鯨船で世界中の海を巡っていた頃、アメリカ西海岸ではゴールドラッシュのブームに湧き立っていた。そして一攫千金を目論む男どもの中に何と万次郎も身を投じていたのである。そしてここで稼いだ金が日本に戻る…

オヤジのあくび635

永国淳哉編「ジョン万次郎」を読む1 ジョン万次郎が日本に戻った幕末、彼のアメリカ体験談が、坂本龍馬を含む土佐の志士たちやその後の自由民権運動に影響を与えたという説がある。偶然にも漂流民の万次郎が到着したのがニューイングランドのフェアヘブンで…

オヤジのあくび634

パトリック・ハンフリーズ著、野間けい子訳「ボール・サイモン」を読む2 サイモン&ガーファンクルが有名になったのは「サウンドオブサイレンス」から。それまでポール・サイモンはどこで何をしていたのか?その疑問に本書は答えてくれる。イギリスでフォーク…

オヤジのあくび633

パトリック・ハンフリーズ著、野間けい子訳「ボール・サイモン」を読む1 トム・グラフとジェリー・ランディス。コンビ名は二人合わせて「トムとジェリー」。ネコとネズミが駆け回るアニメーションではない。16歳のサイモンとガーファンクルが「Hey School gi…

オヤジのあくび632

萩本欽一「欽ちゃんの、ボクはボケない大学生。」を読む2 後期が始まって大学に戻った欽ちゃんは、要領よく立ち回っている学生に、平均点はズルい感じがすると言う。人生は怒られるか褒められるか、将来社会に出てから役立つ武器は、そのどちらかの体験から…

オヤジのあくび631

萩本欽一「欽ちゃんの、ボクはボケない大学生。」を読む1 ボケないために大学進学を決めた欽ちゃん。老人と言われるより、年寄りでいたいと言う。年が寄って来るなら避けようもあると言うことらしい。元々幕府幹部に若年寄がいたように行政の重役の意味もあ…

オヤジのあくび630

ちばてつやが語る「ちばてつや」を読む2 この本は年代別にちばさんが作品にまつわる思い出を振り返っていく形で構成されている。私にとって初期の貸本漫画時代や週刊誌に漫画を連載し始めた当時の漫画は、タイトルでしか知らない作品も多く、とても興味をも…

オヤジのあくび629

ちばてつやが語る「ちばてつや」を読む1 ちばさんは高校3年生で貸本漫画家としてデビューしている。いろいろなアルバイトを始めてみたもののどれも上手くいかない。そんなちばさんが訪ねたのが、貸本漫画の日昭館書店。社長さんの名前は石橋国松。のちに一文…

オヤジのあくび628

谷川俊太郎「風穴をあける」を読む2 谷川さんが初めて読んだ本は野上弥生子さんの「小さき生きもの」だったと言う。「・・この本を幼い私が好きだったかというとそんなことはなくて、退屈で退屈で死にそうだったのを覚えている。それなのに捨てなかったのは…

オヤジのあくび627

谷川俊太郎「風穴をあける」を読む1 この後エッセイ集は、ワープロが世に出回り始めた1985年当時の文章から始まる。氏曰く「ワープロで詩を書くことは、ちょっと試みただけであきらめた。詩には散文にもまして意識下のうねりのようなものが必要だからだ。」 …

オヤジのあくび626

やなせたかし他「みんなの夢まもるため」を読む2 やなせたかしさんに「ノスタル爺さん」という歌がある。その一節から 人生は 短い 昨日の少年少女も 明日は 爺さん婆さん またたく間に 過ぎてゆく それなら 楽しく生きよう すべての人に やさしくして やが…

オヤジのあくび625

やなせたかし他「みんなの夢まもるため」を読む1 なんのために 生まれて・・という歌詞の背景には、やなせさんの辛い戦争体験があるようだ。やなせさん自身も招集されて中国戦線を転々とするが、弟さんは特攻隊員だったという。アンパンマンは助けたい人のた…

オヤジのあくび624

竹内道敬「日本音楽のなぜ?」を読む2 第十章は「なぜ語尾を震わせるのか」。オペラ歌手のビブラートではなく、邦楽発声でフレーズの最後を震わせて歌う話です。日本語なのに何をのんびり間延びした歌い方をしているのか? ボクも筆者と同じく日本には残響を…

オヤジのあくび623

竹内道敬「日本音楽のなぜ?」を読む1 「第三章 なぜノリが悪いのか」の中で拍子感について書かれています。昔、小泉文夫先生が農耕民族と騎馬民族のリズムが違うことを指摘されていたことが思い出されますが、音楽の中からほとんど感じられないのが三拍子。…

オヤジのあくび622

蛭子能収「ひとりぼっちを笑うな」を読む2 本は何でも正直に口に出してしまう蛭子さんが、苦手だと言う食レポの話に続く。そっと一人にしておいてよ! の蛭子さんも自身の漫画を褒められると当たり前だが嬉しいらしい。漫画は読んだ感想が「面白いか、つまら…

オヤジのあくび621

蛭子能収「ひとりぼっちを笑うな」を読む1 この本は蛭子さんが67歳の時に書かれた本で、私も今67歳。振り返ればそれなりの足跡は見える年頃です。 第一章は「群れずに生きる」。蛭子さんが、他人とどのように距離を取っているかを語っている。旅番組で他のメ…

オヤジのあくび620

大野一雄「舞踏譜」を読む 何だかよくわからないから読み始めたのに、読むほどに余計わからなくなってしまうようだ。例えれば音楽を言葉で言い換えることが結局は不可能なように、舞踏も言葉に置き換えることが困難なようだ。生命、宇宙、胎児、様々な言葉で…

オヤジのあくび619

森直実「大道芸人」を読む 凡人の予想をはるかに上回る凄い芸人、野毛大道芸で活躍したパフォーマーが次から次へと登場する。しかも彼らの紹介文を執筆しているのは、名のある作家たちなのだ。一人ひとりの列伝の中に命を張った芸に賭ける生き様が見て取れる…

オヤジのあくび618

畑中圭一「紙芝居の歴史を生きる人たち」を読む2 画家の佐藤正士良氏の聞き書きでは、氏が戦前東宝映画で働いていた話が出てきて、遠近法やモンタージュなど映画から影響を受けた技法が紙芝居の絵にも活かされていると語る。話の中には武部本一郎の名前も出…

オヤジのあくび617

畑中圭一「紙芝居の歴史を生きる人たち」を読む1 ボクは20代の頃、児童演劇評論家 富田博之氏のところで児童劇用の脚本を勉強していた時代があるのですが、その頃紙芝居について富田氏が「戦争中の活動について、戦後きちんとした総括がなされていない」と発…

オヤジのあくび616

菊池清麿「評伝 服部良一」を読む3 朝ドラのタイトルにもなっている「ブギウギ」のリズムは、戦中上海に渡っていた服部良一が李香蘭のステージですでに使っていた。まるで戦後の音楽を預言するかのように。 そして笠置シヅ子がステージ狭しと踊り歌った「東…

オヤジのあくび615

菊池清麿「評伝 服部良一」を読む2 戦前の良一作品を代表する曲が、昭和12年淡谷のり子による「別れのブルース」。低いGから歌い出すため、本来コロラトゥーラソプラノの淡谷のりこは一晩中タバコを吹かして低く魂がこもった声が出るしたという。ボクサーの…