横浜さかえ男声合唱団で老人ホームへ、訪問演奏に行ってきた。お伺いする施設にピアノやキーボードがなくても、演奏が成立するところが男声合唱団の強みだ。そしてこの日も全曲無伴奏だった。会場全員で歌う曲が急遽「手のひらを太陽に」から「高原列車は行く」に変わっても、なんのその。平気の平左で歌ってしまうところが、ある意味実年合唱団の真価を発揮していて、これまたすごい。
演奏した曲は、歌謡曲や唱歌を団内指揮者が編曲したものだ。男声合唱は既成の楽譜が少ないので、編曲が好き?な指揮者がいるのも強みである。何せ楽譜を書くのは時間がかかるわけでして。
第二団歌「青春」に始まり、春の小川、花の街、芭蕉布、上を向いて歩こう、千曲川、長崎の鐘、銀色の道、北国の春、高校三年生、そしてアンコールに明日があるさの計11曲を歌ってきた。
施設のホールはかなり広く、150人くらいの人に聴いていただいた。今回は暗譜で歌っていたので、会場の様子がよくわかる。歌に合わせて口ずさむ人、涙ぐむ人、思わず手拍子が入る人、音楽の喜びを共有できている時間が流れていることがとても嬉しい。
訪問演奏の感想は、団員それぞれだろうが、喜んでもらえたというよりは、私には、自分自身が今回の演奏を楽しむことができた喜びの方が大きい。場を提供してくださった施設のみなさま、どうもありがとうございました。