オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

鎮守様が守ってくれていた。

今年は、台風に地震、そして猛暑…と自然現象になす術がない日本人のもろさを、日本という国土がいかに危ういかを強く自覚させられる年になりそうである。
日本は山が多い国である。だから悲しいかな、今年も土砂災害が相次いだ。
昔の人も、自然災害は怖かったろう。誰も守ってくれそうにないので、神様を頼るしかない。そう鎮守様である。鎮守様は、だいたいが森に囲まれ、少し小高い丘の上に鎮座されている。その結界が、鎮守様の森に入らない、何かを建てたり住みついたりしないことが、土砂崩れからムラを守っていた気がする。海辺であれば、いざとなれば鎮守様に逃げ込めば、津波からの難を逃れることができたろう。
今も、自然をコントロールするなどおこがましいことはできない。だから、できる範囲で災害に備えることができても、想定外のことは仕方ないのである。
もう一度ハザードマップを見直してみよう。ムラいや街の地形と水の流れ、風の通り道を見てみよう。最も安全な場所が我が街の鎮守様なのだ。それは避難場所と同一であるとは限らない。