オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

わからん和歌集 2019 弥生上

1533
電車待ち 空色駅舎に 菜花揺れ
何も聞こえぬ 浜金谷午後

1530
上手い下手 きれいかどうか 二の次で
本気でその子 歌えばOK

1523
かかりつけ 初めて撮った レントゲン
白く小さき 我が心臓よ

1522
取れたわけ 歯がボロボロだ 宣告す
身体が告げる 老いの入り口

1520
今年度 最後の授業 終わりけり
子らが去った 部屋の静けさ

1517
昨日から 冷たい雨が 降り続く
隣家の梅は 凛と濡れ立ち

1516
手書きにて 楽譜に歌詞入れ 用意する
言葉を音符に 染めるごとくに

1514
白い顔 透き通る肌 お雛様
子どもに汚れ 見せぬ気高さ

1513
三月の 光と風が 居間に吹く
桃に染まりし ひな祭りの朝

1510
歌い方 自分で決める かっこよさ
上手くて綺麗 とらわれないで

1509
繰り返す よさに気づけば 歌変わる
自分で感じる そこから始まる

1508
クリーム系 プリン菓子パン 買い並べ
甘さに浸り 疲れ転じる

1503
自主的に 練習したる 6年生
響きに気持ち 思い出の曲