オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび359

名作を読む85

マーク・トゥエイン作「はねがえる」を読む

 


いたずらって、憎めない時がある。マーク・トゥエインの作品は、いたずら坊主のトム・ソーヤーと言い、王子とこじきの取り替え物語と言い、いたずらがいっぱいだ。この話もいたずらや賭け事に関するネタが満載!

友だちに担がれているのを承知で、エンジェル鉱山まで出かけて行った物好きな男。実はマーク・トゥエイン自身も鉱山の近くで働いた時期があったようで、その頃の体験が反映しているのかもしれません。

話は入れ子になっていて、酒場で飲んべえのウィーラーさんが語る思い出話の中に、本当の主人公のスマイリーが登場する。スマイリーは何でも賭け事のネタにしてしまう男で、もちろん勝ったり負けたりだけれど、同じ人生なら楽しまなきゃ損損! 周りの人を巻き込んで賭け事でその場を盛り上げでしまう天才なのだ。

楽しけりゃ、それでいいじゃん! 的な心意気が、アメリカ人は大好きなのだろう。そして、作者マーク・トゥエイン自身も楽しいことが大好きだった人なのだろう。

東京ディズニーランドの中に蒸気船マーク・トゥエイン号が運行している。これはミシシッピ川で船員をしていたことがある作家に敬意を表しているのかもしれない。