オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび360

名作を読む86

J・C・ハリス作「リーマスおじさん」を読む。

 


グリム兄弟や松谷みよ子が民話を集めていたように、J・C・ハリスはアメリカ南部の黒人の間に伝わる話を集めていました。語り手は、そうリーマスおじさんです。

登場する動物は、うさぎ、うさぎに騙されてばっかりのキツネ、雌牛や亀も出てきます。この中に「うさぎとかめ」をアレンジした話が出てきます。うさぎが昼寝してしまうのではなく、亀が森の中の道を歩いて行き、見分けがつかない家族がリレーして勝ってしまうという話です。どう考えてもまともに走ったら、うさぎの方が速いので作者は亀に味方するのですね。勝ち組の鼻っ柱をへし折るような話が残っていくのですね。